CONCEPT
スウェットウェアは数多く存在し、その生地や製法も多岐にわたります。たとえ数ある一つだとしても、選ばれる理由を持った存在意義のあるスウェットを作りたい。WASEWの「TOUGH BRAIDED SWEAT」は、スウェットのルーツに立ち返り、その時代にスウェットが求められた理由を拾い上げることで生み出されました。
SIDE RIB
1920年代にアメリカで生まれた「スウェット」は、アスレチックウェアとして活躍しました。その目的どおり、さまざまな動きに耐え得る伸縮性と吸汗性が特徴のアイテムでした。特に、脇見頃にリブを設ける製法、いわゆる「サイドリブ」はそれまで弱点だった縦方向への縮みを軽減し、運動性を向上させました。
WASEWの「TOUGH BRAIDED SWEAT SHIRT」にはこの伝統的なサイドリブを採用しています。また、快適な肌触りを実現するため、凹凸の少ない縫い目「フラットシーマ」という技術も採用しています。今では省かれることも多いこれら技術ですが、スウェットが定番アイテムとなった理由そのものといえる重要な機能です。
HEAVY WEIGHT
アスレチックウェアから発展し、アメフトのトレーニングウェアとしても採用されたスウェットは、ヘビーウェイトの生地で擦れや引っ張りに強い特性を備えています。ヴィンテージのスウェットに厚みがありタフな印象があるのはそういった需要の背景もあるのでしょう。
WASEWの「TOUGH BRAIDED」は、この「タフさ」をヘビーオンスの生地と縫製、製法で具現化したことから名付けられました。
TSURIAMI COTTON
「TOUGH BRAIDED SWEAT」のコンセプトは、「選ばれる理由をそのルーツから拾い上げる」こと。そこにはオリジナルへのリスペクトがあります。ヴィンテージのスウェット生地が作られていた時代には今のような高速の生産設備はなく、時間をかけて編み上げられたコットン生地を使用していました。この本物の質感と着心地を再現するには当時と同じ年代の旧式編み機を使って生産された生地が必要だと考えました。そこでメリヤスの名産地である和歌山に古くから残る吊り編み機を使ってその生地を生産することにしたのです。
ヴィンテージ風ではなく本物の「ヴィンテージスウェット」を。
ゆっくりと編み上がる生地は自重で垂れ下がり、糸への負荷がかかりません。これが「空気を編み込む」といわれる優しい肌ざわりの理由です。生産の効率化とひきかえに失っていった質感を、古くからの製法で実現しました。
STYLE
カジュアルな普段着として家の中で着て、そのまま外に出かけられる。いつしかスウェットは人々にとっての万能アイテムとなっていました。家ではリラックスできて、よそ行きでも恥ずかしくない見た目。「TOUGH BRAIDED SWEAT」はその両方で使えるようにデザインや製法に工夫を凝らした、温故知新なスウェットです。