寒い季節に人気のサーマルシャツ。しかし、使い続けると生地が伸びて型崩れしてしまうという悩みを抱えたことはありませんか?特に、繰り返しの着用や洗濯で目が広がり、シルエットが崩れてしまうことがよくあります。WASEWは、このサーマルシャツ特有の問題を改善するために、和歌山の熟練ニッター職人とともに新たな挑戦に取り組みました。今回ご紹介する「GENKOTSU THERMAL」は、その努力の結晶ともいえる、型崩れしにくい革新的なサーマルシャツです。
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サーマルシャツのデメリット
・原因となるワッフル生地の構造
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デメリットを克服するために
・和歌山の職人とのプロジェクト
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ヴィンテージマシーンが編むワッフル生地
・低速フライス編み機、通称「ゲンコツ機」
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型崩れしにくいサーマルシャツ
・古い編み機と新しい技術の融合
1. サーマルシャツ最大のデメリット
原因となるワッフル生地の構造
サーマルシャツ最大のデメリット、それは「型崩れ」です。
その原因は、多くのサーマルシャツに使われているワッフル生地の構造にあります。ワッフル生地は凹凸のある立体的な編み目が特徴で、この構造のおかげで高い保温性が得られます。その一方、生地の伸縮性が高いため、洗濯を繰り返すと目が伸び、ゆるくなってしまうのです。この結果、シャツのシルエットが崩れ、着古した印象を与えるようになります(これはこれで味がありますが)。
2. デメリットを克服するために
和歌山の老舗ニッターと立ち上げたプロジェクト
WASEWは、このサーマルシャツの最大の課題を改善するため、和歌山の熟練ニッター職人たちとプロジェクトを立ち上げました。職人の知識と技術を活かし、型崩れしにくいワッフル生地を目指して、幾度となく試行錯誤を繰り返しました。単に柔らかいだけでなく、長期間着用してもシルエットが崩れにくい生地の開発に成功したのです。
3. ヴィンテージマシーンが編むワッフル生地
低速フライス機、通称「ゲンコツ機」
こうして誕生した「GENKOTSU THERMAL」は、ヴィンテージマシーン「ゲンコツ機」と呼ばれる低速フライス編み機で編まれています。このマシーンは、スウェットの裾や袖口、Tシャツの首周りに使われるフライス編みと同じ機械で、サーマルシャツの柔らかな肌触りを生み出します。
しかし、それだけでは型崩れしにくいワッフル生地は作れません。そこで、職人たちが編み機自体をカスタムし、編みのゲージや生地を巻き上げる速度、テンションなど、細かく調整することで、柔らかさを保ちながらも型崩れを防ぐ工夫を施しました。
また、生地の仕上げはチューブ反で行い、キレイにたたんだ状態で梱包することで、輸送中に生地が斜行しないよう、縫製の前段階から細心の注意を払っています。
4. 型崩れしにくいサーマルシャツ
古くからの技術とモダンなアイデアの融合
WASEWの「GENKOTSU THERMAL」は、古くからの技術とモダンなアイデアの融合によって生まれた、一味違うサーマルシャツです。
吊り編み機と同じ時代に活躍した「ゲンコツ機」を特別に調整することで、柔らかな肌触りと型崩れしにくい耐久性を両立させました。また、生地の仕上げはチューブ反で行い、キレイにたたんだ状態で梱包することで、輸送中に生地が斜行しないよう、縫製の前段階から細心の注意を払っています。
このシャツは、普通のヴィンテージサーマルにはない、古くからの技術と現代の知恵を合わせた、和歌山のクラフトマンシップの結晶が詰め込まれています。長く着用しても美しいシルエットを保ち続ける「GENKOTSU THERMAL」を、ぜひ手に取ってみてください。